ポイ活のデメリットを考える|不正リスクや、友達紹介プログラムのデメリットなど。
男性ポイ活ユーザー「T.K」氏。
2021年初頭、コロナ禍等の影響による本業の収入落ち込み等を契機に、かねてより気になっていた「ポイ活」をスタート。
インターネットを中心に情報収集を進め、これまでに、12のポイ活サイトにユーザー登録済。
日夜、お得なポイント案件を狙って、ポイ活サイトを巡回中。
30代、東京都内在住。妻と子どもたちと暮らすパパでもある。
目次
- 1 ポイ活とは
- 2 ポイ活には、いくつかのデメリットがある
- 2.1 【ポイ活のデメリット1】ゲームやアンケートは時間ばかりかかり、稼げない
- 2.2 【ポイ活のデメリット2】高額案件は初回だけなので、しばらくすると稼げなくなる
- 2.3 【ポイ活のデメリット3】条件を満たすのが難しい案件もある
- 2.4 【ポイ活のデメリット4】きちんとポイントが反映されないこともある
- 2.5 【ポイ活のデメリット5】不動産投資案件などは、営業マンの対応が必要
- 2.6 【ポイ活のデメリット6】ポイ活案件をこなすために、かえって出費が嵩んでしまうことも
- 2.7 【ポイ活のデメリット7】友達紹介プログラムに熱中し過ぎると人間関係を失う
- 2.8 【ポイ活のデメリット8】ポイント有効期限を超過すると、ポイント自体が失効してしまう
- 2.9 【ポイ活のデメリット9】申告・納税が必要となるケースもある
- 2.10 【ポイ活のデメリット10】ポイントサイトが急に閉鎖するなどし、ポイントが交換してもらえないケースも
- 2.11 【ポイ活のデメリット11】アカウント情報を詐取されれば、不正利用のリスクも
- 3 ポイ活サイトの広告主にとってのデメリット
- 4 デメリットを把握した上で、堅実にポイ活に取り組むコツ
ポイ活とは
ポイ活は、「ポイント活動」の略。
ポイントサイトに掲載されている様々な案件(クレジットカードの作成や、アンケートへの回答、銀行口座の開設等々)をこなすことで、ポイントを貯めて、そうして貯めたポイントを、Amazonギフトカードや電子マネーに交換して利用することが出来る、というサービスの総称です。
コロナ禍で本業収入が落ち込んでしまった人たちにとって、気軽に取り組みやすい「副業」という意味合いもあり、昨今、大きく人気が広がっているサービスです。
参考:
自宅で出来る手軽な副業として人気沸騰中のポイ活。その人気の理由を徹底検証します|上場企業運営のポイ活サイトもご紹介
ポイ活には、いくつかのデメリットがある
ポイ活には、
- 自宅で気軽に副業として取り組める
- 高額案件も、多数掲載されている
- ポイントの交換先は豊富の提供されている(交換手数料無料の交換先もある)
など、たくさんのメリットがあります。
しかしながら、そうしたメリットの裏側には、いくつか、注意しなくてはならない、デメリットがあります。
特に、ポイ活初心者の方は、注意してください。
【ポイ活のデメリット1】ゲームやアンケートは時間ばかりかかり、稼げない
ポイ活サイトの中には、
- 無料で遊べて、
- かつ、ポイントも貯まる、という、
オンラインゲームを提供しているサービスもあります。
また、数分程度で簡単に回答できる、アンケートを提供しているポイ活サイトもあります。
いずれも、「気軽に取り組めそうだな」と思ってしまいがちですが、私は個人的には、こうした案件へと取り組みは、おすすめしません。
なぜなら、こうした「簡単に取り組める案件」は、結局、稼げるポイントの数量が、たかが知れており、どれだけ時間を投下しようにも、結局「稼げなかった」という結果で終わる、という、重大なデメリットがあるため、です。
【ポイ活のデメリット2】高額案件は初回だけなので、しばらくすると稼げなくなる
ポイ活を始めると、
- FX口座の開設案件や、
- クレジットカード作成案件、
- 不動産投資面談案件など、
様々な、「高額案件」が多数掲載されていることに気が付くと思います。
実際、ポイ活を始めて当初は、こうした高額案件に集中的に取り組むことで、ポイントを稼ぎやすい、というのは、事実です。
しかし、忘れてはならないデメリットは、こうした高額案件のほとんどが、「初回の1回のみ、有効」であるということ。
たとえば、不動産投資面談案件の場合、一度面談をしてポイントを獲得したら、もう2度と、同じ不動産会社との面談で、ポイントを稼ぐことは出来ません。
ということは、何が起きるかというと、ポイ活の場合、始めた当初は、高額案件を中心に稼げるのだが、結局、時間が経過していくと、だんだんと、取り組める高額案件の数が減っていって、稼げなくなってくる、ということです。
これは、ポイ活の大きなデメリットとして、あらかじめ把握をしておく必要があります。
【ポイ活のデメリット3】条件を満たすのが難しい案件もある
これも、高額案件によく言えることなのですが、ポイ活サイトに掲載されている案件の中には、(特に、ポイ活初心者には)こなすのが難しい案件、というのも、あります。
たとえば、FX口座開設系の案件の場合、
- 口座開設を済ませてから、
- 所定数量分の「取引」を実施することが、
ポイント付与の条件、とされているケースが、多々、あります。
例えば、「10万通貨の取引完了で、ポイント付与」とされている場合、「10万通貨の取引をするために、いくら必要なのか」を、事前に把握しておく必要があります。
米ドルを10万通貨取引する、というのであれば、1ドル=100円、と考えても、1,000万円(100円×10万通貨)。
国内のFXの場合、レバレッジは最大で25倍、とされていますから、レバレッジを最大活用したとしても、40万円の資金投入が必要(1,000万円/25=40万円)です。
すなわち、「10万通貨の取引を終えたら、1万円分のポイントを付与しますよ」という案件の場合、1万円分のポイントを得るために、FX会社の口座に、40万円以上の送金を行う必要があるのです。
このような計算は、実際に日頃からFX取引に取り組んでいる投資家から見れば、簡単なものですが、特にポイ活初心者にとっては、難しい事があります。
こうした点は、ポイ活に取り組む上でのデメリットとして、承知しておく必要があります。
【ポイ活のデメリット4】きちんとポイントが反映されないこともある
現在、インターネット広告の世界では、クッキーに対する規制などが強化されています。
こうした影響を受けて、ポイ活でも、
- せっかく案件に取り組んだのに、
- うまくポイントが反映されない
というケースが、頻出しています。
もしもそうしたケースに遭遇した場合、ポイントサイト側に、確認を依頼することが出来ますが、その際は、
- 実際にその案件に取り組んだ日時や、
- 広告主側に提供した情報(登録したユーザー情報など)を、
あらかじめしっかりと記録しておき、ポイントサイトに提供する必要があります。
逆に言えば、そうした情報を記録していなかった場合、ポイントサイトに確認を依頼することも、ままならない、というケースがあります。
※さらに、確認依頼を行うのが遅れると、たとえ、資料は十分に手元にあったとしても、ポイントサイトが確認を行ってくれない、という可能性もあります。
こうした点もまた、ポイ活のデメリットとして、あらかじめ留意・注意をしておく必要があります。
【ポイ活のデメリット5】不動産投資案件などは、営業マンの対応が必要
ポイ活で人気の高額案件に、「不動産投資面談」系の案件があります。
不動産投資会社との面談に応じるだけで、数千~数万円相当のポイントが付与される、という案件なのですが、こうした案件への取り組みにも、注意が必要です。
ポイ活サイトに広告を出稿している不動産会社からすれば、「数万円相当の広告費を支払うのであれば、なんとしてでも、不動産投資を成約させたい」と考えるのは、自然なことです。
このため、こうした不動産投資系の案件をこなす場合、その後、不動産会社の営業マンから、かなりの頻度で、不動産投資への勧誘を受けることとなります。
特に、不動産投資会社への「資料請求」案件では、複数の不動産会社へと資料請求を行うことが必須となっているケースが一般的ですので、この点にも、注意が必要です。
不動産投資系の案件へと取り組む場合のデメリットとして、留意しておくべきでしょう。
【ポイ活のデメリット6】ポイ活案件をこなすために、かえって出費が嵩んでしまうことも
ポイ活を通してポイントを獲得するために、一時的に、出費が増える、というのは、ポイ活ユーザーにとって、よくあることです。
例えば、インターネットショッピング系。
国内のポイ活サイトのほとんどが、
- 楽天市場や、
- ヤフーショッピング、
- ロハコ、などといった、
人気のネットショッピングサイトと提携しているため、ポイ活サイトを経由して、それらのネットショップで買い物をすれば、ポイントが、場合によっては2重・3重で獲得できるケースがあります(※)。
(※)例えば、
- ポイントサイトを経由し(ポイント付与率1パーセント)
- 楽天市場で(楽天スーパーポイント付与率1パーセント)
- 楽天カードを使って買い物をすれば(楽天スーパーポイント付与率+1パーセント~)
ポイントが3重で貯まることとなります。
これは確かに、ポイ活ならではのメリットなのですが、ポイ活にのめりこみ過ぎて、ポイントを貯めることが目的化してしまうと、本来は必要がない商品だったり、「少々割高だがポイント付与率の高い商品」を購入してしまうケースが増え、結果として、出費が(必要以上に)嵩んでしまう、というケースが、よくあります。
これもまた、ポイ活のデメリットとして、注意が必要な事項のひとつです。
【ポイ活のデメリット7】友達紹介プログラムに熱中し過ぎると人間関係を失う
SNSなどで、「ポイ活で毎月〇万円稼いでいます!」と宣伝している人を、多く見かけると思いますが、彼ら・彼女らの多くは、ポイ活サイトの「友達紹介」プログラムで稼いでるケースが多くあります。
- 紹介した友達が、ポイ活サイトに登録すれば、所定のポイントがもらえたり、
- そのようにして登録した友達が、実際にポイントを獲得すれば、友達が獲得したポイントのうち何割かを、紹介者もゲットすることが出来る(ダウン報酬)、
などといった制度が、「友達紹介制度」の特徴です。
ポイ活に熱心に取り組んでいる人ほど、この「友達紹介制度」にも熱中しがちなのですが、これをあまりやりすぎると、実際のリアルの人間関係で、大きな不信感を買ってしまうこととなります。
これもまた、ポイ活のデメリットとして、承知しておく必要があるでしょう。
【ポイ活のデメリット8】ポイント有効期限を超過すると、ポイント自体が失効してしまう
ポイ活サイトの中には、獲得したポイントに、「有効期限」を設けているケースがあります。
もしも、ポイント獲得後、そのポイントを交換しないままに、所定の有効期限を超過してしまえば、せっかく貯めたポイントが、無効化されてしまう可能性があります。
また、ポイ活サイトの中には、
- ポイントそのものには、有効期限は課していないが、
- ユーザーアカウントに、「1年以上ログインしていないとアカウント削除」などの条件をつけて、
実質的に、ポイント利用に有効期限を設けているケースもあります。
実際に、ポイントが有効期限を超過し、無効化されてしまうと、これを再請求するのは、かなり大変であり、成功する可能性も、かなり低いと言わざるを得ません。
この仕組みもまた、ポイ活の大きなデメリットのひとつです。
【ポイ活のデメリット9】申告・納税が必要となるケースもある
ポイ活を通して貯めたポイントは、そのポイントを交換する際、「雑所得」と見なされる場合があります。
その場合、交換するポイントの量によっては、申告や、納税が必要となるケースもあります。
また、配偶者の扶養に入っている主婦・主夫の方が、ポイ活に取り組む場合、上記の申告・納税の多寡等に拠っては、扶養から外れてしまうこととなる可能性もあります。
十分に、注意が必要です。
【ポイ活のデメリット10】ポイントサイトが急に閉鎖するなどし、ポイントが交換してもらえないケースも
実際に国民生活センター・消費者センターなどに相談されている事案として、
- ポイ活に取り組み、ポイントサイト内に、ポイントを貯めていたのだが、
- ポイ活サイトが、急に閉鎖するなどしてしまい、
- 貯めていたはずのポイントが、一切、貰えなくなってしまった、
等というケースがあるようです。
実際問題として、ポイ活サイトを運営している企業の多くが、ベンチャー企業や、非上場の中小企業です。
ポイ活サイトを運営している企業が、経営破綻するなどした場合、そのポイ活サイトに貯めていたポイントが、ユーザーのもとへと実際に交付されてくる確率は、正直、低いものと見做さざるを得ません。
こうした点もまた、ポイ活に取り組む場合のデメリットとして、承知しておく必要があります。
【ポイ活のデメリット11】アカウント情報を詐取されれば、不正利用のリスクも
国内で展開されているポイ活サイトの多くが、
- 二段階認証や、物理的な認証プロセスは取り入れておらず、
- IDとパスワードさえあれば、だれでも、どこからでも、ログインができてしまう、
という状態です。
貯めたポイントは、実際、ユーザーにとっては、金銭のような資産性をもつものですが、ポイ活サイト各社のセキュリティ仕様は、金融機関のセキュリティ等と比べ、格段にレベルが低い物ばかりです。
そして、もしも、ポイ活サイトに登録しているIDやパスワードが詐取されてしまった場合、第三者に不正にログインされて、貯めていたポイントを不正に交換されてしまうリスクも生じます。
こうした、セキュリティ体制の甘さも、ポイ活のリスク・デメリットとして、把握しておく必要があります。
ポイ活サイトの広告主にとってのデメリット
ポイ活サイトに広告を出稿し、ポイ活サイトに広告費用を支払っている、広告主企業にとっても、ポイ活には、いくつかのデメリットがあります。
【ポイ活広告主にとってのデメリット1】広告費が高い
例えば、ユーザーに対して、1万円相当のポイントを付与しているプログラムの場合、その案件の広告主企業は、ポイ活サイト運営会社に対して、さらに何割分かの報酬を上乗せした広告代金を支払っています。
その「上乗せ報酬部分」が、ポイ活サイト運営会社にとっては、利益の源泉となるわけです。
ポイ活サイトに広告を出稿している広告主企業にとって、「顧客獲得単価」の考え方は、様々であり、中には、「たとえ、運営会社に上乗せ報酬を支払ったとしても、それでも尚、ポイ活サイトへの広告出稿の、費用対効果は、良好だ」と考えている企業もあるでしょう。
しかし、中小・零細の広告主企業にとっては、ポイ活サイトへと支払う広告費の額は、決して、小さなものではないはずです。
【ポイ活広告主にとってのデメリット2】ポイ活サイト経由で登録してくるユーザーの質の問題
ポイ活サイトを経由して登録してくるユーザーの多くは、
- 真に、その広告主企業のサービスに興味を持っているユーザーでは、なく、
- 単なるポイント目立てで、登録をしてきたユーザー、
である可能性があります。
例えば、クレジットカード作成の案件である場合、
- クレジットカードを実際に作成し、ポイントを受け取った後、
- すぐに、クレジットカードを解約してしまう、
などというユーザーも、少なくないでしょうから、こうしたデメリットについても、広告主企業としては、あらかじめ承知しておく必要があります。
デメリットを把握した上で、堅実にポイ活に取り組むコツ
このように、
- ユーザーにとっても、
- 広告主企業にとっても、
ポイ活サイト利用には、いくつかのデメリットがあります。
こうしたデメリットを把握したうえで、私たちポイ活サイトユーザーが、効率よくポイ活サイトを利用するためには、どのような点に気を付ければいいか、下記、私の考えを、簡単に記させて頂きます。
①信頼できるポイ活サイトを選ぶ
上記したように、ポイ活サイトが急遽閉鎖する等してしまった場合、せっかく貯めていたポイントも、一挙に無効化されてしまうリスクがあります。
こうしたリスクを避けるために、運営会社がしっかりした、信頼できるポイ活サイトを選び抜いていく必要があります。
「信頼できるポイ活サイトの選び方」は、人それぞれですが、例えば「東証一部上場企業が運営しているポイ活サイトがいい!」という人の場合は、株式会社セレスが直接運営しているポイ活サイト「モッピー」などが候補となってきます。
②ポイ活サイトの横断検索は欠かさない
ポイ活に取り組み始めると気が付くのですが、
- 同じ広告主企業の、
- 全く同一の案件でも、
付与されるポイントの額が異なる、というケースが、多々、あります。
「損した!」という気分にならないためにも、
- あらかじめ、複数のポイ活サイトにユーザー登録を済ませた上で、
- 実際に案件に取り掛かる前に、必ず、ポイ活サイトの横断検索を行う、
というのは、必須の作業となります。
③ポイ活の記録はしっかり残しておく
上記したように、いざ、ポイ活サイトに対して問い合わせ等を行う場合、各ポイ活案件に取り組んだ時の記録は、重要な資料となります。
- どのポイントサイトを経由して、
- 何月何日に、
- どのような案件に取り組んだのか、
については、エクセルや、スマフォのメモアプリなどを活用して、しっかりと記録しておくことを徹底しましょう。
④あくまでもお小遣い稼ぎ程度、と割り切り、気軽に取り組むこと
ポイ活を始めた当初は、ついつい、熱中してしまい、「ポイ活サイトでポイントを貯めること」そのものが、目的化してしまうことが、良くあります。
しかし、ポイ活の場合、「極端に熱中してしまうと、逆に、損をするようなことになる」という特徴もあります。
大切なのは、あくまでも、「ポイ活=お小遣い稼ぎ」と割り切って、気軽に取り組んでみることです。
ポイ活情報専門メディア【ポイ活ラボ】
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